からむしQ&A

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なぜ、からむしに虫が付かないの?
A動物性繊維(注1)はもともとタンパク質であり、繊維の表面にはスケール(うろこ)が覆っていて、繊維とスケールの間に空気中の浮遊物が入り込んだり、虫がはいりやすい状態になり、繊維自体もたんぱく質であるために、そのものが餌になると言っていいのです。
しかし植物繊維(注2)はもともとスケールがなく表面がさらっとしているのです。植物の状態では、樹脂などがでるため虫がついてしまいますが、加工することによって、全く虫にとって餌のない繊維となるのです。
以上の理由から、虫がつきにくいといえます。但し、綿は植物性繊維ですが、表面に凹凸があるために空気中の浮遊物がたまり虫が付いてしまうのです。

(注1)動物性繊維-絹 羊毛 ウール
(注2)植物性繊維-からむし繊維 アセテート(植物性繊維を溶かして、細くつくる繊維)など
繊維に吸収された汗はどこへいくの?
A繊維はもともと3~5ミクロンの繊維の集合体です。その繊維を25~30本ほどの束にしたものが単糸と呼ばれる糸の状態になります。
綿や絹のようにスケール(繊維を覆ううろこ状のもの)やクリンプ(縮れ)のある繊維は、体から汗となってでた水分を一定量まで吸い取ると、その水分を含んだままキュッと締まってしまいます。 そればかりか空気の流れもさえぎり、余分な水分は吸収されずに肌へ付着したままとなるのです。
しかし、からむし繊維はスケールがなく繊維間の通気性がよく、吸収された水分は繊維の間を空気の流れと共に空気中に発散されていくのです。
床ずれ防止にいいってホント?
A床ずれとは一定の場所に長時間肌が触れたところにでる赤くなったカサカサ肌や肌がひび割れた状態になることをいいます。原因として、主に二つの理由があります。
ひとつは細胞が壊れることによりおこり、もう一つは血流の停滞ということです。からむし繊維は吸湿した水分を空気中に発散するまでの繊維に含まれた水分の湿度が、通気性のよいことから鮮度の高い湿度を保ち続けることができるのです。よって、肌の細胞に対して鮮度の高い適度な水分をあたえることにより、肌の細胞が活性化されるのです。
(細胞が壊れたり、弱っている状態のものをひび割れともいう)肌の細胞の状態が活性化されていると、細胞の弾力性も高まり、床ずれのもう一つの原因の血流の定着を防ぎ肌がいつまでも健康な状態に保てるのです。
なぜ通気性がいいのに暖かいの?
A通気とは含んだ空気が流れることを言います。からむしの場合、身にまとった時、肌に触れる部分と外気に触れる部分と2つの部分に分かれます。
暖かい空気は密度が軽い為、冷たい空気が流れ込むと押し出される性質をもっていることは誰でも知っています。
外気から冷たい空気が繊維に触れると、数百ミクロンもの間に含まれている体温で暖められた空気が繊維の隙間から押し出されてくるのです。ですから、肌と繊維の間に流れ込む空気は体を冷やすことなく暖かいのです。
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